10年以上前に、ほんのわずかな期間ですが、パンデイロを習っていました。
もともとブラジルミュージックラヴァーのわたくしメイシコです。
ポルトガル語の習得の道のりも長いのですが、
言い訳にはできないけれど、まだまだコロナ禍の影響の日々。
つまり大いに時間があるのです。
神サマに戴いた機会として、もう一回パンデイロを集中してやってみよう!!
そう思い立ち、同じ沿線に住んでいるパーカッショニスト、原口ぺーさんにお願いしました。
ペーさんは佐賀出身、私は福岡。
九州人同士という近しさは大きく、ここしばらく演奏活動でも大活躍いただいています。
今日は事前ヒアリング、問診会!!
話はブラジル音楽談義から、近況、余技の相談!などあっちこっちに飛びつつ、
わたしより一回り以上年下ですが、しっかり者のぺーさんに、
「ところで、パンデイロですけど…」と軌道修正され、
さっそくしばらく使っていなかった私のパンデイロを、チューニングキーでねじを緩め始めました。
そしてフレームを外したのがこの写真です。
「パンデイロはやはり重いんです。
無理して頑張ってやるのではなく、日本人には日本人のやり方で、がいいと思います。
まずは軽くすることがいいと僕は思うので、フレームを外してみました。
だいぶ軽くなったはずですが…」
渡された楽器は、びっくりするほど軽くなっていました。
かつてのレッスンで、まずは左手で振る練習からのスタートでしたが、
あまりにも左手が痛くてメゲてしまいました。
でもこれなら大丈夫そうです。
またぺーさんは、私がどういうシチュエーションでパンデイロを使いたいかについても訊いてくれて、
「ジングルをもっと軽いものにすることもできますが、
演奏においてはこのくらいのボリューム力があったほうがいいかもしれないですね、
とりあえずこのままでいきましょう」
常日頃教える立場にいるわたくしですが、既に目からうろこ。
フレームを外していいことさえ知らなかったですし、教わることすべてが知らないことばかり。
独学ではなく先生に付くということの価値を、あらためて実感したのでした。
来月から週1回ペースでのレッスンです。
こちらでレポートしていく予定です。
AREIA(アレイア)はポルトガル語で砂の意味です。
どこまでも続く砂浜のように、個であり、和であり、心地よく、時に潔く歩いて行きたい…と願っています。