Maysicoが綴り続けるブログ「今夜も力うどん」手紙がとりもつ縁?

2006/11/6

「なぜサックス始めたんですか?」
とよくきかれる。

これと言ったきっかけは、実はない。
音楽自体をこれだ!って思った決定的なきっかけはあるのだが。
それはまた別の機会に書くとして。

高校1年生の12月に、サックスを買ってもらった。
さあ、やるぞ。
先生探し。
でも当時はサックス教室といったものがなかなか見当たらない。
・・・きっと探し方が足りなかっただけ。

なんとしても探す!
そこで昨今の個人情報保護法など、どこ吹く風の時代。
私は電話帳に載っていた、世界的といってもいいくらいの
あるチョー有名音楽家に、直接手紙を書いたのだ。

”サックスをやりたいのですが、
×○!&%#*><♪・・・
世界に通用する(とは書かなかったっけ
ウンヌンカンヌン
先生をご存知ないでしょうか・・・”

かなりアツイ手紙を書いたと思う。
でも、
”ま、返事なんか来るわけないさ”
という気持ち、要するにダメもとで、ですな。

そうしたら、
ある日やけに達筆の封書が届いた。

”え?”

なんとそのご本人から返事だった。

手紙には
”ドイツにいるので、返信が遅くなってごめんなさい。
日本に届く手紙を転送してもらったりしていたもので・・・”

そして、
”クラシック畑だけど、優秀なサックス奏者がいるから、
一度行ってごらんなさい。”
との事。

結局紹介されたその方とは、
通うのにあまりにも遠いということでご縁がなかったが、
あんな有名な方が、見ず知らずの高校生に手紙の返事を下さるなんて。

その方は、当時九州交響楽団の常任指揮者で、
その後ドイツベルリンフィル等でも活躍された安永武一郎さんだ。

世界的な音楽家だが、
九州出身の人間で、少しでも音楽に興味のある人間なら
知っているだろう。有名な音楽家だ。

いつだったか、亡くなられたことを新聞で知り、とても悲しい気持ちだった。

その後サックスを始め、渡辺貞夫さんの大ファンになった高校生の私。
コンサートに行って、お小遣いをはたいて花束を渡し、
その中に、またしてもちゃっかりアツイ手紙をしのばせた。

そうしたら・・・

なんとご本人から”サックス頑張って、楽しみにしていますよ”
というような短いながらもアタタカイ文面の(当時CMに出ていらした
ラングラーのはがきだった)はがきが!!
間違いなく自筆だった。

いや、もう涙、涙。

いくつになっても、こういう経験はうれしけれど、
コドモにはもうたまらない。
どれだけのユメをもらったことか。
ユメをもらった本人はちっともリッパにはなっておりませぬが、
なんとか音楽を続けている。

いい話でしょ。

それにしても、サダオさんへの手紙には、ちゃっかり住所も書いたんだなあ。

私にとっては人生ここぞというときの「告白」は、手紙のほうが効く、かもね。
ひゃひゃひゃ。

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